真光寺の歴史
真光寺は、室町時代の弘治2年(1556年)に、現在の木更津市の真里谷(まりやつ)にある真如寺八世鷹山巌召大和尚により開山された、約450年の歴史を有する曹洞宗の寺院です。
詳しい歴史はわかっていませんが、古文書に真里谷城主武田氏家臣の土井氏の祈願所であったという記録があります。ご本尊は釈迦牟尼仏立像で、江戸時代後期、木更津仏師の作と伝えられ、近在の寺院にお顔のそっくりな仏像もあるようです。旧仏檀の下から、長い間つもったゴミに埋まった、ご本尊の手の部分と思われる木片が見つかり、この手が阿弥陀仏のものであったことから、おそらく本来は阿弥陀仏であったものを、明治初期に手を変えて釈迦牟尼仏としたと思われます。本寺真如寺のご本尊が阿弥陀仏であることかも、真光寺という寺号からも阿弥陀仏である方が自然です。
山号は瓦谷山といいます。真光寺の裏の山は字を寺地といい、古くからお寺の土地であったことが伺われますが、ここには平安時代のカワラケが多数出土します。寺野台遺跡という名称もついています。真光寺の裏手の崖地で粘土を掘り、土器を焼いていたともいわれています。カワラケの出る谷にあるお寺ということで、瓦谷山という山号がついたと思われます。 |
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