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里山再生活動2日目です。朝は遅めの7時起床。せっかくお寺で開催していますので、坐禅をしてお経を読みました。ご希望がない場合は行いませんが、たいていはご希望があります。いつも起床時間も相談して決めています。朝食はお粥と決まっています。
本日は緑化ネットワークの一行15名が参加してくれました。緑化ネットワークは中国の砂漠に木を植えているNGOです。里山再生にも興味を持ってくれて、今回参加してくださいました。まずは本堂で私たちの活動の説明をして、午前中はエコトレッキングです。里山の現状を見ていただきます。
本日里山再生活動の田植えの日です。一緒に無償ボランティアで活動をしている地球工作所の皆さん4名と、参加者のみなさん4名、私と上田さんの合計10名で田植え作業を行いました。
今日はあいにく雨模様、今回から参加初日は勉強をすることになっていて、ちょうど真光寺の工事に伴う遺跡調査が行われているので、そこを見学しました。
みんな現場から出た土器に興味深々でした。
午後はなんとか雨も降らず田植え作業を行いました。
そして夜はキムチ鍋と、ちゃんこ鍋をつつきながらいつもにも増して大宴会となり、年齢も職場も違う初対面の人たちが楽しく過ごしました。本日のメインは穴を掘ってビニールシートを敷いてお湯を入れた手作り露天風呂。女性は1時間15分、男性も1時間ゆっくりみんなで入浴しました。
私たちの田んぼの苗はご近所の農家の皆さんからあまった苗を分けてもらって植えています。今年は耕作面積が4反に増えて、あまった苗を集めるのが大変でした。低温や、長雨などの天候不順もあって、苗の育成を失敗する方もいて、紆余曲折を経て、4名の農家から苗を80枚集めることができました。いつも協力してもらっている井内満さんのおかげです。井内さんには農業指導から道具の手配、その他全てにお世話をかけています。私たちの活動にはなくてはならない方です。
やはりいつもお世話になり、今年も60枚の苗を分けてもらった小沢誠一さんは農業機械の販売や修理をしている人ですが、この方から昨年無料で中古の田植機をもらい、今年も快調に動いて、田植えが終了しました。後は補植作業を残すのみです。しかしこの補植も結構大変で、というのも谷津田はまっすぐではないので、カーブなど田植機で植えられないところもたくさんあります。また田植機が古いのと、いろいろな人からもらったやつで、四角いまま田植機に乗せられないものも多くて、欠植がたくさんあるのです。これをみんなで2週間かけて作業する予定です。
本日草刈中にマムシを発見、草刈機で切断殺しました。現在私はブルーです。合計2匹の殺生です。私たちの田んぼは荒れていたこともあって、マムシがたくさん生息しています。マムシはよく見るとかわいい顔をしています。人に見つかると一生懸命逃げていきます。私は蛇が苦手で、姿を見るのもいやでした。だから真光寺に来てから現在開墾している地域には絶対に行きませんでした。しかし縁があって、田んぼを作るようになって、蛇が苦手だととても務まらないので、何とか慣れようとしたのです。パソコンで蛇で検索し、画面上の蛇をじっと見つめます。背中から油汗がでてきます。1週間も続けるとなんとか慣れてきました。記事の中に、青大将が地面をパシパシ尻尾でたたきらフーフーいいながら向かってきたというのがありました。コメントではそれは人間にいじめられた過去がある蛇だというのです。私が見たマムシはみんな一生懸命逃げていきます。人間が攻撃すると尻尾を震わせて向かってきます。田んぼ作りをしているところの蛇は人間にいじめられたことがないのでしょう。気性のいい蛇なのです。そんな逃げていくマムシを追いかけて殺します。来週は子どもたちが田植えに来ます。里の生き物探しもします。だから仕方がないと思うのです。そうして管理した場所にしか人を呼ぶことはできないのです。特に子どもを呼ぶときは大変です。草刈も危なそうなところは全部刈ります。マムシが出てきそうなところは山まで刈ります。そうして里山イベントが開かれます。安全で、きれいなところだけ見ていただきます。これが現実です。
今日は田んぼの草刈をしました。あぜ、クロ、やな、道路とその面積は膨大です。それでも今年開墾したところは藪になっていたので、草が生えません。今年の夏くらいから生えてくると思います。おそらく現在の倍の面積の草刈をしなくてはいけません。ぞっとします。朝の9時から夕方6時まで、上田さんと2人で草刈機を回し、あらかた終わりました。
昨日ハスの苗を植えました。ハスにとって天敵はザリガニです。普通ハスの生産をしているところではザリガニを殺す農薬をまいてから植えつけるそうです。ザリガニを殺すのは忍びないのでそのまま植えてみました。結果が楽しみです。できる限りは無農薬で里山再生をやっています。必要な時は使います。生活の糧として農業をやっている人に迷惑をかけると判断した時が、農薬を使用する時と決めています。
5月の連休は久しぶりにゆっくりと過ごすことができました。ゆっくりと過ごすといってもお寺の掃除や片付け、田んぼの整備、新しい畑に夏の野菜を植えるなどの仕事ができたということですが。
真光寺の里山再生活動は荒れた田んぼを元に戻す作業です。普通の田んぼ作りより何倍も手間がかかります。まずは笹や草を刈り、大きな木を切り倒し、根っこを掘り、ひたすら燃やします。次にはヤナを刈りヤナに生えた木を切り、それも燃やします。次に水路を作って掃除をします。これでやっと田んぼモドキができます。耕運機を入れて耕して、草の根や雑草が腐るのを待ちます。次にユンボを入れて田んぼを水平にしたり、あれたあぜを直したり、モグラの画作ったと思われる穴が開いているところを掘ってまた埋めてきれいにします。次にまた耕運機を入れて耕してきれいに均します。次に水を入れて水平になっているかを確認します。水漏れもチェックします。水を抜いてユンボを入れてさらに水平になるように土を動かしたり水が漏れているところを直したりします。そしてまた耕運機で耕します。それから水を入れます。代掻きをしてクロを塗ります。
だいたいここまでの作業を秋から続けて今年は新たに3枚の田んぼができました。その段々の田んぼの水の管理と入水、排水の調整をしていきます。このあたりを連休中にやりました。田んぼの水は3センチから7センチ位の間で調整できるように、入水、排水のパイプを埋めますが、一度ではうまくいきません。何度も調整してやっとうまくいくようになります。開墾した田んぼは根っこや草の茎などのゴミがいっぱいです。それがパイプに詰まってなかなかうまく下まで流れません。調整してはゴミを取りの毎日です。それができてはじめて本代掻きをして10日置いて田植えとなります。今週からは田植えに入ります。
田んぼの作業はまだまだ続くのです。そしてこれからが本番なのです。