ばらまき稲作方
奥の谷の7段目の田んぼの上。ため池にしていたところの水を抜きました。水を抜かないと7段目に水が抜けるという休耕田ならではの構造上の欠陥があるんです。そして、草刈りをしました。
そして出てきたのがこれ。 稲とヒエが混ざってうじゃうじゃっと。ここは種もみをワッとばらまいてみたところ。これで米ができないわけではない。
サヘルの杉野さんが20代の頃、つまりすごい昔、フィリピンで稲作をしていたそうです。あちらは5毛作で苗を作るのが面倒になってばらまきでやってたそうです。機械で無く、人手で稲刈りをするので、こんなんでもありだったそうです。
話が変わりますが、今年の春くらいから世間では急にバイオエタノールというのが話題になりました。BIN、バイオマス産業ネットワークの理事をやってるうえだとしては、何を今更騒いでるという感じなのですが、どこかの大学の先生が休耕田で米を作ってそれからエタノールを作る。コストを下げる為、苗を作らず、ばらまきでやる。というようなことを言ってるそうです。聞いた瞬間、その人田んぼ入ったこと無いなと思いました。
今の苗を作って、列に機械で植えて、機械で刈り取るという方法は日本の人件費を考えると一番効率のいい方法です。上の写真を見て、どうやって刈り取る?です。
不耕起にすればという人も居ます。上の写真のように雑草だらけです。今年のような日照りの天気でなければイモチ病が出たでしょう。
個人的に一番不快に感じたのは、うまい米を作って食べてもらおうと思って汗を流してる農家の気持ちを無視している所。休耕田の問題とエネルギー二酸化炭素の問題を結びつけてるだけで、そこで働いてる人の気持ちが欠けている所です。バイオマスの関係はこういうのが多くて、若干うんざりしてます。日々汗を流しながら、実は経験と工夫が必要な百姓の世界の方が魅力を感じますが、主任はどうでしょう? ニャー。こなきじじい風。
今日は草刈っただけで、話を広げすぎのうえだでした。 ではでは