大本山永平寺参拝と能登の旅
去る6月の中頃、曹洞宗の2大本山の一つである永平寺をメインとした二泊三日の参拝の旅に行って参りました。参加者はお檀家さんと縁の会会員さん20名弱。普段、檀家さんと縁の会会員さんとは顔を合わせる機会がないので、とてもいい機会の旅となりました。
まずは滋賀県は琵琶湖のすぐ近くにある真宗大谷派長浜別院大通寺へ。 こちらは山門の一部ですが、この山門、1808年に起工し33年後の1841年に落成したそうです。総ケヤキ造りで、近世大型建築としては県内屈指の名作だとか。釘も使わず、これだけのスケールと、彫刻などの細か~~い手仕事。それにしても33年・・・・・。七千坪の境内地に重要文化財の建物や大広間などなど。とにかくスケールの大きさにあぜん。。。
そして本日のお宿でもある曹洞宗大本山永平寺へ。 参道。樹齢うん百年もあろう杉の巨木が立ち並び、とても気持ちのいい気に満ちております。雨上がりということもあり、苔や葉の緑が一層美しく目に映りました。ここ永平寺は曹洞宗の僧侶育成機関の役割を担っており、200人近い雲水さん(修行僧のこと)が毎日坐禅や作務などの修行に励んでいます。
永平寺に修行に入ると会社でいう部署の様なものに配属されます。その中のひとつに典座という食事を作る部署があります。200人もの修行僧の食事や供養膳、また私たちのような宿坊宿泊者の食事を作っています。そんな雲水さんが作ってくださった夕食の薬石(詳しくはwikiで http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E7%9F%B3)を一切無言でいただきました。曹洞宗では食事をものすごく大切に扱っています。”禅宗寺院では食事の調理、喫飯も重要な修行の一つとされ、また陰徳(人知れず徳行を積むこと)を行ずる立場であることから重要な役職とされる。修行経験が深く篤実温厚な人物が任命される場合が多く、修行僧たちの相談役として敬慕される者が多いという。”(by wiki)
私たちの命となる他の命、また料理として私たちの口に入るまでにどれだけの人のお陰があるか、また自分がそれだけのものをいただくに値する人格であるか、などという諸々のことをかみしめながら食事をいただきます。世界の中でも食べ物を大量に廃棄している日本人には耳に痛い言葉でございます。。。 もしかして今を見据えておっしゃっています??
ここまで食というものの尊さをしっかりと教えとして残されていることにちょっとびっくり。道元禅師というお方はどのようなお方だったのだろう、、、と人間的に興味を持ちました。
そしてこちらは・・・・ 朝のスケジュール・・・・。3時半って聞いてたのに、、、朝3時10分の起床になってる。。。早朝から過密スケジュール(笑)
なんだか長くなりそうなので、何回かに分けてシリーズでお送りします。
チョウでした~