上総自然学校はどんなところ?~里山再生の遍歴②~
2009
★耕作面積は昨年と変わらず8,000㎡。開墾は少しずつ進めている。今年から里山の自然観察会を始める。春・初夏・夏・秋の年4回。里山はいろんな生物の宝庫だ。普段特に目にとめず素通りしてしまう小さな草花などにもちゃんと名前があり、それぞれに役割がある。“自然の中に無駄なものなんて何もありません”と講師の方が良く口にするお言葉。まさしくその通りだなと実感。
★なんと谷津田に隣接する山に入れるようになった!昨年末からアクション・グリーン(以後AG)という林業を主に支援する団体がここ上総自然学校のフィールドで活動しはじめた。週末に現れては草刈り機でブンブン笹を刈っていく。さすがに機械は早い、ということでなんと500㎡ほど開け広場ができた! 広場では落ち葉を集めての堆肥づくりやシイタケの菌打ち、木の伐採(萌芽更新)や植樹などかつての里山の利用が体験できるようになった。これはなかなかすごい事なのである。
★収穫祭にて土を掘り起こし田んぼを作った!完全土木作業(笑)。でもこういうガテン系が結構人気だったりする。みんな掘り起こしたいのかなぁ。。(何を!?)こうして少しずつ田んぼが増えていくのである。
4月。稲の種モミを蒔いてマイ苗作り。
5月。ちゃんと育った!
冬のイベントにて植樹 &
落ち葉堆肥づくり。堆肥はカブトムシの絶好の住処じゃ☆
2010
★耕作面積はおよそ9,000㎡に。昨年収穫祭で作ったミニミニ田んぼに紫米の苗を植えた。ここも谷津田なので上総自然学校では計3本の谷でお米を作っていることになる。谷津田では畦の草刈りのみならず梁(山のふもと。高さ約5m)の草刈りもしなければならないので(山のふもとに草木がぼうぼうだと田んぼに光が入らない&風通し悪い)、管理面積は相当なもの。谷津田は平面の田んぼの様に整った四角形ではなくいびつな形だし、大型の機械も入らない上に梁刈りもしなければならないのでまっさきに耕作放棄されやすいところなのである。でも、山からの湧水と天水のみでお米が育つという恵まれている環境でもある。
★昔の手動の農機具を購入し、脱穀まで手作業で体験できるようになった。
夏・自然観察会にてサワガニ &
タイコウチ &
ヤゴ &
more...
10月 収穫祭にて脱穀 &
唐箕(とうみ)で籾殻と米粒の選別。
上総自然学校では稲の種蒔きから、田植え、草取り、稲刈り、脱穀まで体験できます!
「この様にして、アジアの人々は何千年もの間米を育て、文化を育んできたんだ~」
と、遠い古代に思いを馳せるのも素敵なことです。
ご精読いただきありがとうございました。
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